小牧山は濃尾平野のほぼ中央部にあり、古生層からなる独立丘で、標高85.9mであり、同平野を制する要地である。
永禄6年(1563)、織田信長は清須からここに移って小牧山に城を築き、南麓には城下町を整備した。
永禄10年、美濃の斎藤氏を攻め、稲葉山城を奪いそこに移るに及び、小牧山は廃城となった。
その後天正12年(1548)羽柴秀吉対徳川家康の戦いの際、家康は本陣を小牧山に構え、堀を深め土塁を高くした。
しかし、ここでの戦いはなく和議が成立した。小牧山は江戸時代を通じて尾張藩領となり、
庶民の立ち入りは禁止されていた。
明治に入ると国有地となり小牧公園として公開されたが、
明治22年(1889)に再び尾張徳川家の所有となり、公開は中止となった。
昭和2年(1927)に小牧山が国史跡に指定されると、
昭和5年(1930)に徳川家から小牧町(当時)に寄贈され今日に至った。
昭和42年(1967)には山頂に城郭を模した歴史館が建設された。
平成11年(1999)には史跡小牧山整備計画基本構想が策定され、
小牧中学校の移転等に伴う発掘調査が進められた結果、
小牧山の東麓には信長時代の一辺45m四方の屋敷跡や同時期の堀跡、
井戸跡が検出されている。また、小牧・長久手の合戦に際して、家康による主陣地にふさわしい土塁や深い堀、
虎口などが設けられたことも判明した。
なお歴史館は平成19年(2007)リニューアルオープンされた。
築城年 |
永禄6(1563) 元号一覧 |
築城者 |
織田信長 |
歴代城主 |
織田氏 |
形式 |
平山城 |
遺構 |
模擬天守、曲輪、土塁、空堀、石垣 |
現状 |
城公園 |
ご案内 |
城跡の地図 |
駐車場 |
駐車場有り |
⇒ 小牧山城 NO1
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